任意整理 2回目 | 同じ会社で何度も手続きや和解をする事は可能でしょうか?

任意整理の手続きですが、1回目で失敗した方が、2回目の任意整理を行う事は可能ですが、一度失敗に終わった任意整理をもう一度手続きするのは、正直成功する確率はだいぶと低くなるのでは??というのが、個人的には感じるところです。
と言いますのも、任意整理の手続きは前提としては、「分割返済(もしくは一括返済)を約束できる」という前提のもとで手続きされるもので、1回目で失敗するという事は、考えられる事としては、「条件が最初から見合わない(厳しい)」ものなのか、「任意整理後に事情が変わった(失業、病気などで収入減少したなど)」事が、主な原因だと思います。
(=さすがに、最初から支払いしないという前提で任意整理の手続きを進めるという方は、なかなかいないと思うので・・・本人の意思というのは、失敗要因からは省いておきます。)
そのため、2回目の手続きを取るという事は、債権者としても「きちんと履行する意思はあるのか?」、「1回目以上の甘い条件を言われても、よっぽどの事が無い限りは飲めない」という事で、なかなか話を取り合ってもらえない可能性もありますし、任意整理がまとまらない事も考えられます。
これらのリスクや不安を考えると、無理に任意整理の手続きを2回目で進めるよりかは、根本的な借金問題を解決するという視点で考えて、自己破産や民事再生の手続きをする方が、よっぽど効率的だと思いますし、任意整理よりも借金問題に対する解決力があるかと思います。
特に、任意整理では元金の減額や将来利息のカットなどのメリットはあれば、借金返済が全てなくなるというケースは、過払い金返還を除けば、ほとんど無いですし、これに比べて自己破産や民事再生は借金返済をチャラに出来たり、大幅な債権カットが見込めますので、本気で問題解決を望む場合は、任意整理よりもメリットが大きいかと思います。

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任意整理 同じ会社で注意したい事

ところで、任意整理の手続きをする際に、2回目で同じ会社に対して和解の提案をする時に注意したい点ですが、以下のような点を確認する事をオススメします。

  • 1回目の条件が厳しい場合は、より収支計算をきちんと行い、無理の無い計画を立てれるように協力をお願いする。
  • 同じ会社の中でも、担当者によって裁量権が違う事もあるので、上司に確認するなどで、徹底的に妥協せずに良い条件を引き出す。
  • 自己破産や民事再生などの法的手続きをちらつかせる事で、任意整理で行う場合でも、交渉を有利に進めるようにする。

上記のような点を確認しておく事は、とても大切なポイントかと思います。
また、1回目の任意整理の時とは違う、弁護士や司法書士に依頼するのも一つの手です。
弁護士や司法書士の中には、債務整理の交渉を得意とする方もいれば、不得意とする方、債権者との関係ができていて、和解しやすい先生などがいたりするので、任意整理に精通し、知識と経験ともに高いレベルにある方をチョイスするようにした方が良いかと思います。

債務整理をした同じ会社に再度の融資申し込みはできるの?

今後、融資の相談をしたい場合ですが、債務整理を一度でもしている会社に対しての融資相談は、かなり厳しいと考えて良いかと思います。
信用情報については、一定期間を経過すれば異動情報(=ブラックリスト)からは消えますが、債権者が保有する顧客名簿(リスト)には、過去の取引データが残っていますので、デフォルトされる可能性の高い融資を行う事は、なかなか厳しいと判断する可能性が高いと思われます。
もちろん、債務整理の手続きが完了し、借金問題から開放されれば、二度と借金をしない方が良いのは当たり前の話なのですが、同時に借金しなければいけない時には、上記のようなデメリットがあるという事だけは忘れないようにして下さいね。