任意整理 住宅ローン | 審査が通らないのは本当??保証人も必要な可能性も?

任意整理や債務整理を行った際に、「信用情報」に異動情報と呼ばれるものが登録される関係で、金融機関からすると「この人は任意整理しているので、融資リスクが高いので回避しよう」と思われる可能性が高いです。
任意整理をするという事は、借金返済が通常どおりでは継続できないという事で、各金融業者との和解交渉を行い、特別な返済方式で進めていくわけですので、それだけ返済能力が無いと思われていても仕方ありません。
そのため、住宅ローンだけでなく、新たなクレジットカードを作ったり、キャッシングの申し込みをしたり、各種ローン(教育、車、趣味など)の審査で不利に働くという事は、ある程度覚悟は必要です。
もし、過去に任意整理をした事があったり、もしくは任意整理以外の債務整理をしている事があれば、住宅ローンの審査に影響は必至ですので・・・
そんな時は、金融機関によっては、保証人を求めてくるケースもありますし、審査が通らないという事があっても、不思議な事では無いと言えます。

任意整理 住宅ローン 審査 通った

そんな不利な状況の中でも、100%審査に通らないというわけでもなく、金融機関にはメガバンクもあれば、地銀、労金、ネットバンク、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)などがあります。
その中から、あなたに融資をしてくれる金融機関を探し出す事ができれば、住宅ローンの審査に通ったという事があっても、不思議でもありません。
一例を紹介したいのですが、マンションコミュニティ掲示板で紹介されていたものですが、

【コメント 337】
10月7日にHMに書類提出して、翌日にはみずほ銀行に提出されたそうだが未だ何の連絡もなし。
本日、別件でHMの担当者に連絡したときは、銀行からの回答は10月20日以降になりそうと言われた。
これは20日を目処に結論が出そうなのか、20日ごろから着手するのか、曖昧な返事でモヤモヤしてます。
4年前に任意整理して2年前に完済。ネット見てると整理後に地銀で通ったという書き込みが見られたので、あわよくばと思い地銀2行に事前申し込むも余裕の否決。
借入比率は25%で上場勤務だから個信さえクリアできれば通る見込みがあると思うが、高い高いハードルを越えられるかどうか。。。
【コメント 343】
337の者ですが、本日HMより連絡があり、フラット35承認になりました。
融資申込からたった1ヶ月、しかもダメで元々で申し込んだにも関わらず、待っている間は生きた心地がしませんでした。今はとてもほっとしています。

任意整理された方も諦めず、返済比率さえクリアしていれば通る可能性がありますのでチャレンジしてみては如何でしょうか。
融資実行まで油断せず、堅実に生活していきます。

フラット35の審査期間、皆さんはどのくらいかかりましたか? より引用

上記の通り、任意整理をしていても、審査に通っている実例もあります。
ここで考えられる可能性についてなのですが、以下の2つがあり、それぞれについて説明を加えていきます。

信用情報に任意整理した事の情報が報告されていなかった。

貸金業者(債権者)によっては、債務整理の中でも任意整理に関しては、きちんと返済計画どおりにしていれば、異動情報を報告しないケースがあるようです。
あくまで、金融機関のさじ加減一つとも言えそうですが、上記のようなケースがあれば、任意整理の情報が無いのと同じですから、信用情報には、残りの借金返済の状況だけが報告されているという事になります。

信用情報に報告された情報が、登録期間を経過して削除された。

異動情報は、一生報告されるわけではなく、一定の期間を経過すれば、報告期間を満了となり削除されます。
まれに、登録期間を満了する前に削除される事もあるようで、この場合もポイント1のケースと同様に、残りの借金返済の状況だけが報告されているという事になります。
いずれのケースの場合でも、前提としては「任意整理した後に、延滞もなく良好な返済が継続している」という事がなければ、ちょっと難しいですし、信用情報をキレイにしていく事は出来ないかと思います。
住宅ローンの審査を通すためにも、過去を振り返るよりも、きちんと審査に通るための最大限の努力を行う方が、効率的なのかなという印象です。

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最後に、住宅ローンと任意整理、そして保証人との関連について紹介したいと思います。
まず、Yahoo!知恵袋で見つけたこちらので例をご覧下さい。

住宅ローンの保証人が、過去に任意整理をしていた場合審査は通らないでしょうか?
中略
不動産の方は形だけのことでしょうと言っていましたが(夫の過去は言ってある)、先日銀行の方が物件の外観写真を撮りに来た際、保証人である私達夫婦に、過去に金融事故がなかったかどうかを聞かれてしまいました。

住宅ローンの保証人が、過去に任意整理より引用

この回答として、「連帯保証人となればその信用力が問われます。」とコメントされている方がいらっしゃるのですが、まさに仰る通りだと思うのですが、「保証人となろうとする者の信用力は、本人同様に問われる。」のが原則です。
そのため、本人はもちろんの事、保証人となろうとする者にも過去に信用情報に問題があれば、審査に通らないという事がある可能性が十分に考えられます。
以上、今回は任意整理と住宅ローンの関係についてまとめていきました。
これから、住宅ローンを組まれる予定の方、任意整理をする前に住宅ローンとの関係を知っておきたいという方に、必要な情報提供となればと思います。

 

【参考】 信用情報の異動情報が登録される期間
信用情報には、認定団体である株式会社CIC、JICC、全国銀行協会のKSCの3つが主な機関として挙げられます。
これらの機関は、それぞれの情報を交流しあって、資金需要者の返済能力調査のために、情報が使われますが、この中で債務整理など不利益な情報の事を「異動情報」と呼びます。
この異動情報は、それぞれの登録期間に目安があり、その期間が以下の通りとなっています。

JICCの場合
  • 払い予定日より3ヶ月以上遅れている場合 約5年
  • 自己破産の場合 7年~10年
  • 個人再生の場合 7年~10年
  • 任意整理の場合 約5年
  • 特定調停の場合 約5年
CICの場合
  • 契約期間中および取引終了後より5年間
KSCの場合
  • 契約期間中、契約終了日から5年

 

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